仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

薄爪月(うすづめづき)

過去に書いたメモから。

2年前の5月の今頃、新月を少し過ぎた頃。

思いがけず、2日目あたりの月を見た時のことを書いたものです。

薄爪月というのは私が勝手に付けた名前で、見た目そのまま薄く切られた爪(深爪の反対)のように見えるからです。

*2日目の月を二日月ふつかづき、または繊月(せんげつ)・・・見えるか見えないかくらいの繊維のように細い月という意味。

他にも、既月(きさく)・・・既に朔を迎えた月という呼び方もあるそうです。

 

日本語で書いたものの後に英訳したものも載せておきます。ただし、完全な訳ではなく少しだけ英語らしくなるように(自分でイメージする英語の雰囲気という意味合いですが。。。)アレンジした箇所もあります。

 

考えていない時に月を見る

   居間から枇杷の木越しに

 西の空が少しだけ見える

 パソコンに向かうのにも疲れ

 新鮮な空気を吸おうと外に出た

 

 西の空がところどころピンクや

 オレンジ色に淡く染まり、

 家の前の農道は

 日没の特別な空気に浸されていた

 紫がかった薄い灰色の雲が

 風に流され

 だんだんと薄衣のようになっていく

 鋭い光を感じた瞬間

 薄衣の向こうから

 爪のような月が忽然と現れた

 

 月を見ようと思って

 外に出たわけではなかったけれども

 日没と月没のはざまの

 魔法のような瞬間に

 立ち会うことができた

 

 日々の暮らしの中に

 忽然と現れる魔法の瞬間(とき)

 その瞬間をすくい取る

 ひそかでささやかな歓び。。。

 

You see the moon when you have no thought of it

From the living room 

Only a little sky can be seen through the loquat tree.

I got tired of sitting at the pc

and went outside to breathe fresh air.

 

Here and there the western sky turned light pink and orange.

The farm road in front of my house was immersed 

in the special air at dusk.

 

The pale grayish clouds tinged with purple

blown by the wind,

were moving to the north 

and becoming like sheer silk gradually.

When I sensed the sharp light,

out of the blue the crescent moon emerged 

from the mist. 

My heart was uplifted in an instant.

 

Although I did not intend to watch the moon,

I could encounter the magical moment

between the sunset and moonset.

 

The awesome moment  the universe reveals 

its magic and beauty.

A secret and modest pleasure to catch the moment...