初冬のまだ暖かい小春日和と呼ばれる頃。
ほとんど毎日のように歩く散歩道に色とりどりの木の実がこぼれる。
なかでも特に目を引くのは、野葡萄の空色から淡い群青色、
淡い紫や赤紫などの美しいグラデーション。
名前が紛らわしくていつもどっちだったけ?となるのが山葡萄。
山葡萄はジャムにしたり、ワインにしたりと実益があるが、
野葡萄は食べられない。
ただただ純粋に?美しい色のグラデーションを愛でるための野の葡萄。
その次の写真は実益そのもの自然薯(ヤマノイモ)のわき芽にあたるむかご。
このヤマノイモの葉っぱを観察していて、完全にではないが
螺旋状に葉っぱがついていることを発見した。それは多分
日光を効率よく受けるためなのだろうと思うが、
DNAの螺旋構造とどこか類似していて、いとも簡単に
生命の神秘が明かされているような気がした。
(朝顔やその他どの植物の蔓でも、螺旋状に伸びて、他の植物などに
絡んでいくから、神秘というのは大袈裟かも知れないが。。。^^;)
次の全体に緑っぽい植物は、名前が分からない木で、
実の色も緑から段々色褪せて、枯れた色になっていく。
きっと調べたら名前を発見することもできると思うが、何となく
これは分からないままでもいいかなと思って、放っている。
またいつか気が向いたり、ひょんなことで名前が分かったら
お知らせすることもあるかも知れない。
その次の3枚はどれもサルトリイバラまたはサンキライ(山帰来)。
なぜか蔓性の植物に引かれる性質(たち)で、
サルトリイバラはお気に入りの中の一つ。
写真を撮った時期には、すでに落ちてしまっていたり、
茶色く変色してしまったものが多い中で残っていた貴重な赤い実。
2枚目はサルトリイバラのクルクル巻いた巻きひげ。
この巻きひげの枯れた様子も趣があっていいなと思う。
3枚目は同じ場所で、下から空に向けて撮ったもの。
ちなみにこの辺りではサルトリイバラの葉は、
柏餅の柏の葉の代わりに使われていて、イバラ餅と呼ばれる。
三重に引っ越して来てから、幼い頃の記憶の中にあった
あの懐かしい丸っこい葉っぱをした植物が、
サルトリイバラという名前だと初めて知った。
しかも餅を包むのに使われたり、花材になったりと
八面六臂の大活躍の植物で、久しぶりに幼馴染に出会ったら
大物になっていたみたいな感覚^_^